インドゆるゆる生活

インドで猫2匹とゆるゆる暮らすニンゲンのブログ

インドから日本に一時帰国。4日間の自主隔離を終え自由の身となる。もうしばらくは一時帰国したくない。

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(※本記事は旧ブログに2022年6月に掲載したものを再掲しています。)

ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。

ビザの手続きのために一時帰国し、 10日間のホテル軟禁を終えた。

▼前々回の記事(一時帰国&入国) indoyuruyuru.com

▼前回の記事(10日間軟禁) indoyuruyuru.com

入国時の抗原検査、入国後3日目・6日目・10日目のPCR検査、4回の検査全てが陰性だったので入国後10日目にホテル(強制収容所)を退所し自主隔離へ移行。

1年前に一時帰国した際と同じく引きこもりに徹し自主隔離終了。無事自由の身となったわけだが、もうしばらくは一時帰国したくないという結論に至った。

▼目次はこちら (クリックして表示)

自主隔離時のルール

強制軟禁と比べれば自主隔離は「自由」のようなもんだが、それでも守らなければいけないルールはある。

  1. 公共交通機関使用禁止
    日本入国14日間は公共交通機関(飛行機を含む)を使用しない。
  2. 宿泊場所または自宅で待機
    他者との接触を行わない。
  3. 健康状態報告、ビデオ電話対応、位置情報共有
    詳細は前の記事を参照

自主隔離時のルール
入国後14日間のルール

自主隔離の ❝自主性❞ は非常に高い。特に「①公共交通機関使用禁止」に関しては、ルールを守らない人も存在するらしい。

強制収容所(ホテル)からバスで空港に戻った後は自由行動(入国後の強制ホテル軟禁がない場合は入国後すぐに自由の身)となる。

私が利用した成田空港は、国際線だけでなく国内線の本数も非常に限られているため利用者はほとんどいなかった。「見張り役」も配置されていたので、仮に公共交通機関を使おうと悪だくみをしても見つかってしまいそうな雰囲気はあった。もちろん試していないので実際には不明だが…。しかし羽田空港は成田空港とは違い国内線利用者が多い。国内線ターミナルに移動すれば、国内線利用者に紛れてしれっと公共交通機関を利用できそうである。

日本の水際対策は甘いと散々言われているが、(1年前に比べれば厳しくなったものの)まだまだ甘いことに変わりはないのかな…

成田空港
成田空港の様子(6月7日、第1ターミナル到着階)

自主隔離期間中の移動手段は、自家用車、レンタカー、ハイヤー(タクシーは不可)のみ※1

※1: 成田空港の場合は京成スカイライナーの専用車両を利用するプランもある(要予約)。
KEISEI SMART ACCESS

「入国者専用バス」も存在するが、都内高級ホテルに滞在する人しか利用できない。
入国者専用バスのご案内および注意事項について

自家用車を手配できない場合はウン万円コースなのでルールを無視する人が一部存在するのも理解できなくはないが、人それぞれ色々と事情があるとはいえ、ルールを守れないなら帰国しないで~。

自主隔離場所へ移動

首都圏(または首都圏から車で移動可能な場所)に家がある人は自宅で自主隔離が可能だが、私の家は北海道にあるので自宅で自主隔離ができない。成田の民泊をAirbnbで手配し、オーナーに送迎を依頼した。

Airbnbにリスティングされている成田の宿は空港送迎のリクエストに応えてくれるところが多いようで、私が滞在したところは追加料金なしで空港→宿の送迎に対応してくれた。(往復の場合は+4,000円)

自主隔離のアパート
自主隔離したアパート

10日間もホテルの一室に閉じ込められていたので、アパートに滞在できるだけでヨロコビである。

軟禁からの解放!

窮屈からの解放!

とはいっても、自宅ではないので心の芯までは完全に休まらない。自宅で自主隔離できる人達がうらやましいね。

自主隔離のアパートから見た夕焼け
自主隔離中のアパートから見えた夕焼けが綺麗だった

自主隔離中の食事

民泊なので調理器具は一通り揃っていたが、調味料や油はないので自炊はできないに等しいため、食事はレトルト・出来上がり品・デリバリーで凌いだ。

自主隔離0日目(到着初日)はセブンイレブンの弁当コーナーにあった「デリー銀座店」監修のチキンカラヒカレーをば。

「カラヒカレー」ってなんぞよ?辛ひカレーか?と一瞬思うも(←おいおい)、カダイ鍋で作るカダイカレーのことだと気づく。パキスタンの方ではカダイではなくカラヒ鍋と呼ばれてるんですね、知らなかった。カダイ鍋でつくるトマトベースのカレーは私の好物のひとつなので嬉しい。セブンイレブンはスパイスカレーに力を入れているんですね💕

自主隔離0日目夕食
自主隔離0日目の夕食、チキンカラヒカレー

自主隔離1日目はタイ産のマンゴーをぺろり。インドではアルフォンソーマンゴーを毎日のようにいただいていたので、マンゴーが売られているのを見て思わず買ってしまった。この時期のインドではマンゴーが激安で手に入るが、日本ではマンゴーが高い。自主隔離中のささやかな贅沢である。

自主隔離1日目の夕食にいただいたいタイ産マンゴー
自主隔離1日目にいただいたタイ産マンゴー

▼関連記事(インドのマンゴーについて) https://indoyuruyuru.com/entry/india-fruits-mangoindoyuruyuru.com

自主隔離2日目はレトルトカレーに手を出す。私の地元、札幌で有名なカレー屋さん「こりす」が監修している。

自主隔離が終わって札幌に帰ったらお店に食べに行こうっと。ちなみに中辛というわりには甘い。グジャラーティーターリーよりも甘い。(例えが分かりにくい)

自主隔離2日目の夕食
自主隔離2日目の夕食、未来カレーこりすのチキンマサラカレー

インスタントのナン
カレーと一緒にもちもちナンも!

自主隔離3日目もレトルトカレー。お次は「印度料理シタール」監修のバターチキンカレー。みんな大好きバタチキ。私も大好きバタチキ。

これも中辛と称しているが甘い。日本のカレーは刺激が少々足りないことは否めない。

自主隔離3日目の夕食
自主隔離3日目の夕食、印度料理シタールのバタチキ

自主隔離4日目は一人で唐揚げパーティー。体が刺激を求めていたので、激辛唐揚げをデリバリー注文した。

自主隔離4日目の夕食、赤丸唐揚げ

白丸は出汁麹味、黒丸は黒醤油味、赤丸は辛みそ味である。赤唐辛子がこれでもかというほど振りかけられており見た目のインパクトが強い。赤丸は辛さのレベルが選べるので、私はノーマルに加え「辛さ3倍増し(3辛)」も選択。ノーマルは見た目のわりには適度な甘辛でビールが進む味。3辛は額から汗が噴き出して顔面大洪水が発生し、しばらく胃がヒリヒリする現象に見舞われた。刺激を求めすぎた結果、自分の体の限界を上回る刺激をついうっかり与えてしまったのである。何事もほどほどが大事だ。

白丸唐揚げ、黒丸唐揚げ、赤丸唐揚げ
(左)白丸唐揚げと黒丸唐揚げ
(右)赤丸唐揚げ

menuというデリバリーのアプリで注文、初回注文1,500円オフというキャンペーンを利用した。ウーバーイーツや出前館以外にも色々とあるのだな、完全に浦島太郎である。

10日間の軟禁生活では冷たいお弁当しか食べられなかったので、温かい食事をいただけるだけでヨロコビである。

幸せの基準はもともとかなり低いが、軟禁開けなのでいつも以上に低い

さらに軟禁中はアルコールも摂取不可だったので、久しぶりにお酒も飲めてヨロコビは倍増。

手に取るビールは無意識にすべてサッポロの商品だった。道産子は地元愛が強いと言うが、時々このようハッと実感することがある。赤い星が開拓使のシンボルであることは、北海道(特に札幌)で育った人にとっては一般常識である。赤レンガ(旧道庁)や時計台をはじめ、札幌市中心部には赤い星がついた歴史的建造物が多い。そんな赤い星がラベルに描かれたビール、通称赤星が缶でいただけるだなんて、ヨロコビはさらに倍増した(4倍増し)。

自主隔離中に飲んだサッポロビール

欲を言うと、自宅で自主隔離できる人達をやはり羨んでしまう。家庭料理に勝るものはないし、家族と一緒にいただく食事よりも美味しいものはない。

自主隔離中の生活

強制収容所(ホテル)を退所し軟禁生活からは解放されたが、まだ「仮釈放」の身分。14日間の刑期を終えるまでは他人と接触しないことが求められる。

そのため、食料の買い出し以外は一日中アパートに引きこもっていた。11時頃に届く厚生労働省からのメールにあるURLを開いて健康状態を報告し、朝昼ごはんを食べ、MySOS経由でかかってくるビデオ電話に対応し、ゲームをしたり勉強をしたりして、OELで位置情報を送信し、3時のおやつを食べ、テレビを観て、夜ごはんを食べ、ヨガの練習をして、お風呂に入り、寝る、という生活の繰り返し×4日間。

1日の過ごし方はホテル軟禁中とほとんど変わらないが、強制的に外出できないのと自主的に外出しないのでは気の持ちようが全然違うわ。

ホテル軟禁中は「意外と快適!」と思ったが、なんとか10日間やり過ごすためにそう言い聞かせ、自分で自分を洗脳していたのかもしれない

刑期満了、晴れて自由の身に!

そんなこんなで、「意外と快適!」と自らを洗脳し続けた10日間のホテル軟禁、自宅ではないので心は休まらなかった4日間の自主隔離、合計14日間の隔離期間を終え、私は「海外帰国者隔離の刑」から解き放たれた。

無事釈放~~~!!!

というわけで、公共交通機関のリムジンバスを使って羽田空港へ移動し、国内線で新千歳空港へ。

羽田空港へ向かうリムジンバス
羽田空港へ向かうリムジンバス

国内線(羽田→新千歳)
国内線(羽田→新千歳)

新千歳空港に到着し、北海道の翼エアドゥが並んでいるのが窓から見えると「ああ、私はやっと北の大地に戻ってきたのだ」としみじみ。

インド出発から15日、わたしはようやく戻って来たわよ!!!!!

エアドゥの機体
新千歳空港に並ぶエアドゥの機体。ペイントがカワイイ。

Airbnbのアパートから札幌の実家まで、ドアトゥドアでリアル8時間コース。

もうしばらくは一時帰国したくない!

と心の底から思ったのであった。

さいごに

強制軟禁がなかったり、自宅で自主隔離できたりするならまだしも、強制軟禁10日間が科されるインドからの帰国+地方に家がある場合は一時帰国のハードルが高い。

来週末にはまたインドに旅立つわけだが、インドから帰国時の水際対策が緩和されるまでは、どうしても日本に帰国しなければいけない理由がない限りもう一時帰国しないだろうな。

終わってしまえばあっという間の14日間ではあったが、自分に催眠術をかけないとやり過ごせないとなっちゃあ、辛いもんである。

残り少ない日本滞在、ゆるゆるまったりと、美味しいものを食べて過ごそう。

最後までお読みいただき有難うございました♪