(※本記事は旧ブログに2021年8月に掲載したものを再掲しています。)
ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。
5月末に5年間のムンバイ生活を終え、ビザの手続きのため1か月間一時帰国し、6月末にインドに戻ってきた。
▼お引越し indoyuruyuru.com
▼一時帰国時の強制軟禁シリーズ indoyuruyuru.com
インド生活第2シーズン開幕!
これからは北インドの新興ビジネス都市であるグルガオンが生活の拠点となる。インド国内で最も日本人が密集しているエリアだ。
こちらに到着して1か月が経過し、新生活のセットアップもほぼ終わって生活が落ち着いてきたので、久しぶりにブログを更新するよ!
1か月分の日記まとめのようなものなので無駄に長いですw
▼目次はこちら (クリックして表示)
はじめに: グルガオンってどんな街?
グルガオンとは、ここ20年で発展した非常に新しい街である。首都デリーのお隣、ハリヤナ州にある。数年前にグルグラムに改名されたが、グルガオンという旧名称の方がよく使われる。
デリーへは車やメトロで1時間弱の距離にあり、デリーの古い建物に入居していた外資系企業がこぞってグルガオンの新しいオフィスに移転したことで急速に発展した。先日新規上場したZomato(食べログ&ウーバーイーツ的なサービスを提供する会社)や、日本に進出(そして撤退)したことで話題になったホテルチェーンのOYOなど勢いのある新しいインド企業の本社もグルガオンにある。デリーの衛星都市というわけだ。
DLFというディベロッパーが中心となって開発していることから、オフィスビルや商業施設、コンドミニアムに「DLF」という名前がついているものが多い。グルガオンで最も洗練されたオフィス街の「サイバーシティ」やその近くにある商業施設「サイバーハブ」もDLFによる開発で、右を見ても左を見てもいたるところにDLFによって開発された何かがある。綺麗で大規模なモールが多く、レストランやバーのレベルも総じて高いので、インド慣れしていない外国人でも比較的快適に生活できる環境が整っている。日本食や韓国レストランの数もインドで一番多い。
外資系企業や勢いのあるインド企業がオフィスを構えていることから、グルガオンで生活するインド人の所得水準は他都市と比較して非常に高く、現地採用として働く私よりも高い給料をもらっているインド人サラリーマンも数多く存在する。そんなこともあってラグジュアリーとドローカルの間の適度な「中間」が少ない印象がある。
グルガオンはビジネス街として発展するホットな街ではあるが、都市の規模的にはTier2※であり、Tier1※の都市と比較すると色々と物足りない感がある。中心エリアを外れると一気に田舎になる点や街中にいる牛の数、トラクターが大きな道路を走っている点もTier1都市ではまず考えられない。
※ Tier1の都市は人口が400万人超、総所得が1,000億ルピー以上の巨大都市。ムンバイ、デリー、チェンナイ、コルカタ、ハイデラバード、バンガロール、アーメダバード、プネの8都市が該当する。Tier2の都市は州都~地方都市レベル。
これは私の感想であるが、特に物足りないと感じるポイントは「ご当地名物料理」や「地域に根付いた伝統」的な要素がマルっと抜けている点だ。インドのそれなりに大きな街にはその地ならではの「定番」があり、地域ごとに多種多様でユニークな文化が根付いている点がインドの面白いところの一つでもある。
例えばムンバイであれば「パオバジ」「バタタワダ」「イラニカフェ」「植民地時代のコロニアル建築」「2階建てバス」等々、「ムンバイといえば○○」と言えるような定番が数多く存在する。
グルガオンの定番は何なのだろう…
トリップアドバイザーで見てみると、トップアトラクションとしてショッピングモールが挙げられている。
・・・モールなんてインド各地どころか世界中にあるし、それが定番になっているだなんて、やはりどこか面白みに欠けるのである。まぁ買い物はしやすいが…
他の都市と比較すると良くも悪くもインド的要素は薄い。
渡印
グルガオンに向かいま~す✈
初めて羽田空港から渡印
日系航空会社は、北はデリー、西はムンバイ、南はチェンナイとバンガロールに日本から直行便を飛ばしている。
この中で日本人が最も多く利用するのがデリー空港(IGI空港: Indira Gandhi International Airport)である。在インド日本大使館とジェトロの集計によると、デリーNCR※には日系企業が1,000超の拠点を構えており、拠点数は年々増え続けている、つまりデリー便の業務渡航需要も増加している。タージマハルなどの有名な観光地もあるので観光客の大半もデリー便を利用する。
※ NCRはNational Capital Regionの略で、デリーNCR=デリー首都圏を意味する。グルガオンもこのデリーNCRに含まれる。
コロナ前まで、インド⇔日本間の直行便はすべて成田発着だったが、羽田空港の発着枠拡大によって日系航空会社はデリー便を羽田空港発着に変更とし、利便性が大幅に向上した。
(コロナまっただ中にデリー=羽田発着便が就航となったため、在印邦人くらいしか羽田発着の恩恵を受けていない。コロナ前の規模で出張者がやってくるまでにはしばらく時間がかかりそう)
これまでは成田空港が私にとって日本の玄関口であったが、今回はグルガオンに向かうということで、初めて羽田空港を利用してインドへ向かった。
スケジュールの関係で私は出発前に前泊しなければいけなかったので、国際線ターミナルの
出発階にホテルはあるし、都内各所・地方空港からのアクセスも良いし、羽田空港発着の便利さを心の底から感じた。
デリー便はほぼ毎日運航
このコロナ禍で、インドは2020年3月末からずっと定期国際商用旅客便運行を禁止しており、エアバブル協定を結ぶ国からの国際線のみを臨時便扱いで受け入れている。日本はインドとエアバブルを結んでいるので臨時便が運航されているが、運航本数はコロナ前と比べて非常に限られている。
コロナ前、デリー便はJAL、ANA、エアインディアの3社が毎日運航していたが、現在は各社とも週2~3本程度。最近インドのビスタラという航空会社がデリー=羽田路線に新規就航し週に1往復しているので、ほぼ毎日どこかの航空会社がデリー=東京便を運航している。
(JAL、ANA、ビスタラは羽田発着、エアインディアは成田発着)
ムンバイ=羽田便は、コロナ前には毎日運航していたが、現在は月に1~2往復運航。
チェンナイ=成田便は、コロナ前には週に3~4往復していたが現在は完全に運休中。
バンガロール=成田便は、定期便就航予定がコロナでつぶれてしまい、定期便として就航できていない状態のまま臨時便として第一便を飛ばし、現在は月に1~2往復運航。
仮にコロナが収束してインド政府が定期国際商用旅客便の運航を解禁したとしても、すぐにはコロナ前の頻度でインドと日本を結ぶ直行便が運航されるようになるとは思えず、そんな中でデリー=東京便はほぼ毎日運航しているので非常に心強い。
「何かあった時にすぐ日本に帰国できるか」というのは海外で生活する上で非常に重要なポイントである。(すぐに帰国できても今は日本入国後10日間の強制隔離があるんだけどね~😅)
初めてJALで渡印
これまで住んでいたムンバイでは、日系はANAしか就航していなかったのでこの5年間はずっとANAを利用していたのだが、先述の通りデリー便は日系2社(JAL・ANA)とインド2社(エアインディア・ビスタラ)が就航しており選択肢が豊富だ。
私はどちらかというと青色の方が好きなのだが(これまでずっと使っていたしね)、会社に赴任航空券を手配してもらったところ赤色の方になった。
というわけで、初めてJALのインド便に搭乗!
青い方ばかり乗っていたので(JALの国際線は10年ぶり)、「キャビンアテンダント、セットスライドバァ」がないと若干違和感抱く事件
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) June 25, 2021
青色信者は「キャビンアテンダント、セットスライドバァ」(出発前のドア操作の業務指示アナウンス)がないと、これから飛び立つぞ!という気にならないのである😂 JALは「業務連絡です。客室乗務員はドアモードをオートマティックモードに変更して下さい。」的なフレーズだったと思う。
同じドリームライナーでもこんなに違うんだなとしみじみ。私は座席配列もろもろ、やっぱり青い方が好きだ。ちなみに、エアインディアのデリー=成田便もドリームライナーであるが、機体は比較的新しいはずなのに異様にボロボロなので論の外…
初めてデリー空港の国際線に到着
ムドラー(手の形)のオブジェがあるデリー空港のイミグレは、インドにやってくる大半の方にとってはお馴染みだと思う。
私はこれまでデリー発着の国際線を利用する機会がなかったため、ムドラーの下での入国手続きだは私にとっては初めてで、新鮮な気持ちでインドに入国した。
家探し
家探しをしま~す🏠
手段:アプリ
インド到着前からアプリを使って気になった物件を取り扱う不動産業者や大家さんにWhatsupで連絡しており、到着翌日から内見を開始した。
アプリ経由でやり取りした業者の大半はクソだったのだが(返信がない、レスが遅い、持ち球が少ない、業界における力が弱そう等)、よい業者にも巡り合えたので、数を打てばいい人に当たるだろう。
家探しの手段は、他にもフェイスブックのグループ(Flat and Flatmates (Gurgaon)等)や日系の不動産業者があるが、FBグループは時間的な余裕が比較的ある人向けだと感じ、日系不動産業者は現地採用向けの物件取り扱いが少ない&仲介手数料が高いため利用しなかった。
(仲介手数料は、インド業者は家賃0.5か月分、日系業者は家賃1か月分が一般的)
条件:家賃・家具の有無・間取り・建物タイプ
家を探すにあたり、予算は月4~5万ルピーで、家具付き、2BHKのソサエティアパートメントで絞り込んだ。
家賃について
これまで住んでいたムンバイはインドで最も家賃水準が高く、それと比較するとグルガオンの家賃水準はムンバイの半分程度なのでだいぶ気が楽である。
家具の有無について
日本では家具なし物件が一般的だが、インドでは家具付き物件も多い。
- Furnished(家具付き)
- Semi Furnished(一部家具付き)
- Unfirnished(家具なし)
家具付き物件には生活に必要な家具家電が備え付けられており、すぐに生活を始められる。
一部家具付きの物件は「Semi」の定義があいまいで、ほぼ家具付きの物件もあれば、ほぼ家具なしの物件もある。ほぼ家具付き物件であればお得だと思う。
家具なし物件は全ての家具家電を自分で用意しなければいけない。ギザ(湯沸し器)すらついていないこともある。
間取りについて
家の間取りの表し方は「BHK」を用いる。
B=Bedroom(部屋数)
H=Hall(リビングダイニング)
K=Kitchen(台所)
ほかに、1RK(1Room Kitchen: ワンルーム)やPG(Paying Guest: 家の一部屋を間借り)というオプションもある。
1人暮らしなら1BHKで十分だと思うが、私の場合荷物が非常に多く(引越し荷物は段ボール30箱超だった)1BHKだと荷物が入りきらない恐れがあったため、消去法で必然的に2BHK以上が必要だった。2BHKだと1部屋を荷物置き場&洗濯物を乾燥させる部屋にできて広々生活できるのがよいよね~★
建物タイプについて
インドの賃貸物件を分類すると、主に以下の3タイプに分類できる。
- ソサエティアパートメント
ディベロッパーや組合が管理するマンション - ビルダーフロア
大家さんが管理するアパート - ヴィラ・バンガロー
一軒家
①のソサエティアパートメントはさらに分類することができ、ディベロッパーが開発するコンドミニアムタイプの大規模な集合住宅(敷地内にA棟、B棟、C棟…とあり、ジムなどが併設されている)と、日本でいう「普通のマンション」的なアパートに分けられる。警備員がエントランスに24時間常駐しており、セキュリティ面で非常に安心感がある。
②のビルダーフロアは、個人の大家さんが所有する建物で、セキュリティ面や停電時の電気のバックアップ、エレベーターの有無等はアパートによりけり。アパートが所属するソサエティ(町内会)が、外部者が侵入できないような作り(Gated Society: ソサエティの入り口に門番がいる)であれば治安面でも心配なさそうである。
③のヴィラ・バンガローは、1人暮らしには関係ないので割愛。
グルガオンの土地勘が全くなく、各エリアの治安状況もよくわからない状態だったので、セキュリティ面優先でソサエティアパートメントを中心に家探しをすることにした。
▼予算的に普通のマンション系の方で…。
▼駐在員さんなど予算に余裕のある方々が暮らすコンドミニアムタイプの集合住宅
築古物件がボロい
私はムンバイ時代、築30~40年超のアパートに住んでいた。ムンバイは昔からの大都市なので古い建物が多く、中心地になればなるほど古い建物が残っている。建物は古くても中は綺麗にリノベーションされていることがほとんどで、私が住んでいた築30年超のアパートも中は綺麗に改装されており、家の中だけ見れば築浅物件と遜色なかった。
そのため、こちらでも「建物が古くて中が綺麗な物件があれば…」などと思っていたが、グルガオンの古いアパートはせいぜい築15年くらい、内装を全てリノベーションするほど古くもないため、内装は分譲したときのままという物件も多く、特にバスルームとキッチンに古さを感じる部屋が多かった。
▼毎日使うバスルームがこういうのはちょっと抵抗がある。(奥に写る二層式洗濯機も抵抗がある)
また、築古物件のエアコンは窓に取り付けるタイプの「ウィンドウAC」ばかりであった点も気になった。ウィンドウACはスプリットACよりも電気代が高く、そして稼働時にブイーーーンと音がしてうるさい。
インドは電気代が高いので(エアコンを使うと電気代は跳ね上がる)、少しでも電気代を抑えるためにウィンドウACは避けたかった…
何に重きを置くか(妥協)
到着翌日と翌々日に十数件内見したが、私の予算では「この家に住みたい!」と思えるような物件に巡り合うことはできなかった。
今後家探しを継続してもきっと同じような物件ばかりだろうと思ったのと、早くアパートを決めて心身ともに落ち着きたかったので、それまで見た中から最も「妥協」できるアパートを借りることに。
妥協するにあたり「ここだけは譲れない!」というポイントが、上で書いた「バスルーム」と「エアコン」だった。特に、バスルームがぼろいのは無理や…
妥協の結果諦めざるを得なかったのは、リビングの日当たり。日当たりが良くないと昼間でも暗い。北インドの家は「暗い家」が多いと思う。夏の酷暑ダメージを少しでも軽減するために意図的に日陰が設けられるように設計されている物件が少なくないと個人的に感じる。また、照明が少ない&ムーディーな雰囲気を好む人が多いのも関係しているだろう。
子供時代に電気が煌々と灯された明るい家で生活していなかったが故に、少々暗くても気にしない人が多い説もある←
何度も何度もムンバイの話を出してしまい恐縮だが、ムンバイでは賃貸契約期間が2年、ロックインピリオド※が10~11か月であることが一般的である。なので一度契約してしまうと最低でも1年弱は家賃を支払わなければいけないのだが、グルガオンでは契約期間11か月、ロックインピリオド6か月が一般的とのことで、住んでみて気に入らなければすぐに引越しできるという点も、家探し終了を促し私を妥協させた。
※ロックインピリオド: 大家・住人ともに契約を解除できない期間。ロックインピリオド中に退去する場合は、ロックインピリオド分の家賃を支払わないといけない。
ホテル生活
家が決まってもすぐには引っ越せないので(契約の手続きやディープクリーニングがあるため)、入居日まで1週間ほどホテル生活をしていた。
外国資本のホテルに泊まっており部屋そのものは非常に快適であったのだが、1週間という短い滞在の中でいくつかの事件(?)が起きた。
眼鏡紛失事件
会社から帰ってくるとベッドのサイドテーブルに置いていた眼鏡が紛失していた。
メガネがなくなっていたと訴えた翌日、部屋に戻るとベッドにスワンが作られていた。
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 1, 2021
さらに疑惑は深まる。 https://t.co/uebuCk2K8O pic.twitter.com/Am4U3S0r8z
ホテルグループのカスタマーサポートを通じて連絡すると、以下の返信が来た。
We have investigated about same.
Our hotel is total under CCTV coverage.
Didn't found any eye glasses.
We totally understand your dissatisfaction
結局眼鏡は見つからないし、ホテル側も「眼鏡は見つからない」と言い張るばかり。部屋の中で起きたことなんだから監視カメラとか関係ないだろ~という話なのだが、ハウスキーパーが紛失したという証拠がないためどうにもならず。
特にむかつくのが「We totally understand your dissatisfaction」という一言。私のディスサティスファクションを理解しているなら謝るなり、補償するなりしておくれ、という話である。
結局謝罪も補償もなく、レンズカート(実店舗もあるインドのオンライン眼鏡屋)で新しい眼鏡を購入した。とんだ大損失だぜ!
ルームダイニング事件
眼鏡事件の他にも細々とした事件が勃発。ルームダイニングでカルボナーラを頼んだら千切れていたり、チャーイを頼んだらティースプーンの代わりに割りばしが付いていたりと、ネタの宝庫であった。
チェックアウト時に請求されたルームダイニングの金額も正しく計算されていなかった。なんかおかしいぞ?と思いレシート一つ一つと見比べさせたところ(セコくてすいません)、金額が違うことが発覚。
このホテルはもう二度と使わないと心に決めた😌😌😌
引越し
ヤバいホテルをチェックアウトし、ついにお引越ししま~す。
引越し手数料
引越しにあたり、ソサエティに「Moving charge」 として5,000ルピー(約7,500円)の支払いを求められた。
ムンバイではそんな手数料は聞いたことがなかったのでツイッターで確認したところ、どうやらグルガオンにおいては入居時・退去時にソサエティにこの手数料を支払うのが慣習となっている模様。
アパートに引っ越すのにソサエティーに引っ越し代を払わないといけないようです。こちらではそれが普通だよと言われたのですが、普通ですか?(確認) https://t.co/SzKQuY8Lzy
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) June 29, 2021
ムンバイでのMathadi Union Charge(マハラーシュトラ州内で引越しをする際に荷積み・荷下ろしをする人へに支払う手数料で引っ越し代には含まれていない)に近いのかもしれない。不動産や物流系には地域によってこうした古くからの慣習的なものが存在するんだねぇ。同じインドでもムンバイとグルガオンで全然違う、インドは広い。
引越し屋さん
ムンバイでの引越しの話は以前のエントリーで投稿した通り、予想以上の仕事ぶりであった。
今回も引越し屋さんは時間通りにやって来て(むしろ早着していて待たせてしまった)てきぱきとお仕事をしてくれ、2時間程度で作業終了!
アンパッキングまでやってもらえるパッケージだったのだが、どこに何を置けばいいのかまだ決めかねている状態だったのでそれは自分でやることに… アンパッキングも引っ越し料金に含まれていたのでその分を無駄にしてしまった感は否めない。
備え付けの家具家電
家具・家電付きのアパートを借りたが、備え付けの家具・家電は必要最低限しかなかった。
例えば、リビングに下駄箱やテレビユニットがないし、ベッドやソファ横にサイドテーブルがないのも微妙に不便である。
部屋 | 家具・家電 |
---|---|
リビング | ダイニングテーブル&チェア |
ソファ&カフェテーブル | |
テレビ・掃除機 | |
キッチン | コンロ(ガスストーブ) |
浄水器 | |
電子レンジ・冷蔵庫・洗濯機 | |
ホットサンドメーカー | |
マスター ベッドルーム | ベッド&マットレス(クイーン) |
ワードローブ | |
チェスト・化粧台 | |
アイロン台 | |
ゲストルーム | ベッド&マットレス(クイーン) |
ワードローブ |
逆に、不要なものも備え付けられていた。キッチンのホットサンドメーカなんてとてもじゃないが使う気が起きない。チーズらしきカスが付着しており不潔だったので棚の奥で眠っていただくことにした。
他にも謎の掃除機や、謎の装飾品も備え付けられていたが、使い道がなさそうなのでホットサンドメーカー同様にお眠りいただいている。
引っ越した家に掃除機もついてたんだけど、これってフィルター?とかどうなってるんだろ…? pic.twitter.com/XNyA08AzZX
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 3, 2021
ワードローブの上にスーツケースでもしまおうかと思って扉を開けたら、なんかいた(笑) pic.twitter.com/0NKVdVk614
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 6, 2021
駐在員さんのように家賃が一定以上のアパートであれば、オーナーに「これ買って」「あれ買って」とお願いすれば色々手配してくれるのだと思うが(特に相場よりも高い家賃を支払っているような場合)、私はコロナで家賃相場が少し下がっているときに借りたこともあり、オーナーに色々要望を伝えてみたがことごとく却下された。ざんね~ん!!
家具や装飾品・日用品の購入
玄関マットだったり、掃除用品だったり、足りない家具だったり、新生活を始めるにあたって揃えなければいけないものが大量にあったので、「homecentre」というニトリ的なお店でお買い物。
しばらく買い物をしていなかったので物欲が崩壊し、不要不急のものまでついつい購入してしまった。
その他、アマゾンで簡易組み立て家具もいくつか購入し、お兄さんに組み立てをしてもらった。
ちなみに、ここ2~3年でAmazon Indiaの商品・サービス・セラーの質は総じて高まっていると感じていたが、今回大量に注文してみたところ(1か月で細々したものも含めて20商品もポチっていた!)、傷や故障している商品が届いて返品や交換を依頼したり、配達人が住所がわからなくなって配達放棄されてキャンセルになったりということが数件あり、Amazon Indiaに対してToo muchな評価をしていたことに気づかされた。
まぁ、ちゃんと返品・交換できるのでいいんですけれどもね。
そんなこんなで家具などもそろい、1か月たって我が家もようやく生活感が出てきたゾイ!
修理工が部品代ちょろまかす事件
入居して2週間で2度もブレーカーが突然落ちた。
1度目は私が悪い。インドの電圧は240Vだが、日本規格のコンセント(110Vまで)を差し込んでしまい、バチバチと火花が飛び散りショートして親ブレーカーと子ブレーカーが死んだ。
修理してもらてる… すぐ直らなかったらどうしようね〜😅😅😅 pic.twitter.com/viqRWajAUQ
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 9, 2021
部品交換が必要だと言われ、言われた通りの金額を支払ったのだが部品代にしてはやけに高く、「<bこの修理工、部品代ちょろまかしてるんじゃないの!?」という疑惑が生じた。キャッシュオンリーという点もまた疑惑を強めた。
もやもやしたのでインボイスを要求したところ、メモ帳に手書きのインボイスを持って来たので疑惑は確信へと変わった。
その翌週、今度は何もしていないのにいきなり電気が落ちた。「おっと、アパート全体の停電かな?」と思うも、電気が消えているのはうちだけ。
またいきなり電気が消えた〜🥺 停電ではなく。。。🥺🥺🥺 今度は心当たりなさすぎるぞ… 何なんだ一体…
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 14, 2021
前回と同じ「疑惑の修理工」がやってきて、ブレーカーをいじり始めた。前回は何か測定したり色々と試行錯誤している感があったのだが、2度目は即座に部品を取り出し、何の確認もせずに部品の交換が必要だとか言いだし、部品代を請求してきた。
この時もやはりキャッシュオンリーというので「手持ちの現金がない」とその場での支払いを拒否し、後日支払うということで帰ってもらったが、その後も支払いを拒否し続けたところ、何も連絡がこなくなったのでそういうことだったのだろう…(もしそういうことじゃなかったらマジですいません😅)
住所変更などの手続き
新生活に様々な「手続き」はつきものだ。
私の場合、つい最近までムンバイに住んでいたので「PANカード」や「銀行口座」といった必須手続きは疾うの昔に完了済み✌
5年前にムンバイでインド生活を始めたばかりの時のことを思い出すと、あの時は大変だった。銀行口座を開設して給与が振り込まれるまでは手持ちのインドルピーがないので日本のカードでキャッシングしながら生きていた。日本円の収入がないのに日本円を使わなければいけないのは非常に悲しかった記憶がある。
私が今回した手続きといえば、就労ビザが変わったのでFRRO(外国人登録)を新規で登録しなおすことくらい。これまでは全て自分でやっていたが、今は会社の総務担当がやってくれるとのことで、丸投げした。
丸投げに関しては一点思うことがあり、申請のプロセスを知ってて丸投げするのと、何も知らないで丸投げするのとでは大違いである。特に現地採用の人は、FRROの申請手順や必要書類についてはある程度自分で理解していた方が良い。税金や年金関連についても然り。最低限の知識を持ち合わせていないとあとあと困ることになる(かもしれない)。
あとは時間があるときに
グルガオン生活の感想
まだこちらに来て1か月しかたっていないが、ムンバイとの違いがありすぎて、思うことはいっぱいある!
気候について
私がこちらに到着したばかりの6月末、日中は40度を超えるような灼熱地獄であったが、7月に入ってモンスーンに突入すると一気に涼しくなり、超快適極まりない!
窓を開けてシーリングファンを回せば涼しい風が入ってきて気持ちよいし、モンスーンだというのに全然蒸し暑くない※。
気温だけ見ればグルガオンもムンバイもそんなに変わらないように思えるが、体感は全く異なる。ムンバイはこの時期家の中も蒸し暑くなり、カビが増殖しないように常にエアコンを稼働させていないといけないような状況で(エアコンをつけてもカビは生えるが)、窓を開けても涼しい風は入ってこない。
まるで、ムンバイの冬(ムンバイで一番過ごしやすい季節)のようである。
これからモンスーンが終わり、セカンドサマーの後に冬が来ると肌寒くなるというので、季節の変化も楽しめるのだろうか…?(ポジティブにとらえすぎ?)
個人的には冬の大気汚染にびびっている。ムンバイのAQI(Air Quarity Index: 空気質指数)はどんなに悪い時でもせいぜい300程度。
こちらは999を記録する日もあるというので…
(≒999が最大測定値なので、実際は999超)
道について
道路を歩く牛と道路を走るトラクターの数に驚いた。牛はまだしも、トラクター… まだまだ発展途中の街なんだなというのを強く感じる。
道路の排水の悪さにも驚いた。少し大雨が降っただけで大きな道路が川になっていて、なんじゃこりゃ~と仰天。
ムンバイでもよく洪水起きていたが、グルガオンの道路は比較的最近整備されたのだから、他の街の失敗例などを活かして水はけのよい道路を作ることも可能だったと思うのだが。ここに、インドが「永遠のポテンシャルカントリー」と言われる所以を見ることができるような…。
川の中をはしるリキシャ(大雨プライスだ!といって30-50ルピーの距離に100ルピー支払わさせられた) pic.twitter.com/hOKsYS3HC1
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 27, 2021
移動手段について
公共交通機関はまだ活用しきれていないが、メトロはやっぱり便利である。バスも駆使できるようになれば楽しいのかもしれない。
メトロやバスなどの公共交通機関よりも、インド生活において「市民の足」として最もお世話になるのは、間違いなくオートリキシャーであろう。
ムンバイやプネなど、マハラーシュトラ州のリキシャ―はきちんとルールに基づいて運用されており、運転手は制服着用が必須。個人事業主か雇われ運転手かで制服の色も異なる。メーターが付いており走行距離に基づいたメーター運賃を支払えばよい。
こちらでは、運転手はみな私服だし(制服があるのかもしれないが誰も着用していない)、リキシャ―にメーターがついていないし、メーターがついていたとても使う気配はゼロだし、適正運賃でリキシャ―に乗るのが容易ではない。というか、不可能。
「ちょっとそこまで」の距離でも平気で「100ルピー」とほざく輩がいるのは、実際に100ルピー払っている外国人がいるからですよ~~~!
Ola(配車アプリ)でリキシャ―を呼べば、適正に近い運賃で乗車できるが、リキシャ―のいいところは「ちょっとそこまでの距離を移動するのに待たずにすぐ乗れる点」であると思うので、リキシャ―の配車依頼をする意義を見出せないワケで…。
果たして、こちらのリキシャ―を適正運賃で乗れる日はくるのであろうか。
※追記:適正料金で乗車できる日は来なかったです!
動物について
インドの街には野良動物が溢れている。牛や犬、猫等々。
「野良動物は危ない!」と言う人もいるが、インドの野良動物、とくに犬は「地域犬」として地域の住民みんなで育てているような感じで、日本人が想像する野良犬とはちょっと違う気がする。(語彙力がないのでうまく説明できない)
ムンバイにも地域犬はたくさんいたが、こちらの地域犬は超がつくほど人懐っこくて~~~😍‼
かわいすぎるから〜😝😝😝 pic.twitter.com/1PmQX3M8fS
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 26, 2021
虎次郎と勝手に呼んでいる。(最近読見直したヒカルの碁の影響を大いに受けている) pic.twitter.com/DMF7XdH0iM
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 18, 2021
かわいいの〜U^ェ^U pic.twitter.com/9v2LwuSQsN
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) July 14, 2021
虎次郎と愉快な仲間たちが日々の癒しである。
お店について
モールなどの商業施設にあらゆるお店が集結しており、少し生活しづらいと感じる。私のアパートの立地的な問題もあるだろうし、これまでの環境が恵まれすぎていたのかもしれない説もある。
(ムンバイで住んでいた家の周り(徒歩5分圏内)には路面店のカフェが少なくとも5件はあった。徒歩数秒の距離にサモサ屋、チャイ屋、ドゥカーン(路肩にある何でも屋)があり、野菜・果物屋やココナッツ屋、サトウキビジュース屋、パニプリ屋、個人経営のジェネラルストアや酒屋、薬局にも徒歩1分でアクセスできた。飲み屋やレストランが集う繁華街も徒歩10分くらいの距離にあったし、映画館も服屋も宝石屋も、徒歩圏内になんでもあった(しかも治安もよかった)のヨ~…)
今住んでいるエリアの徒歩圏内にあるのは小さなモールと酒屋と超ローカルマーケットのみで、「徒歩」を想定していないつくりの街だと感じながら生活している。
また、上の方にも書いたが、インド人の所得水準が高いこともあって適度な中間が少なく、高級かドローカルかの二極化が比較的激しい点も生活しづらいと感じるポイントである。(個人の感想です)
▼アパートの隣にあるドゥカーンは❝見た目❞のローカル度がなかなか高い(品揃えは普通だし家の隣にあるので便利だが、見た目はやけにハード)
さらに、これまた上の方に書いたが、新しくイケているお店は多い一方で「この地域で何十年年商売やってます!」的な老舗がないのもつまらない。大都市に展開する人気のチェーン店ばかりで、これからそういう歴史が作られていくような雰囲気もあまり感じられない。グルガオン生まれグルガオン育ちの世代がこれから増えていけばグルガオン独特のユニークな歴史なり文化なりが形成されていくのかもしれないが、今現在はちょっとつまらなくないですか?
さいごに
グルガオンでの新生活を始めて1か月!
言葉を選ばずにいうと、「モールと日本食があるだけの田舎にやって来てしまった感」がある。(グルガオンを誇りに思っている人がいたらごめんなさ~い)
ハヨこちらの生活に慣れて、グルガオンを好きになれればいいなぁと思うが、ぶっちゃけその自信はあまりない😂 だって、私の好きなインドとかけ離れすぎているんですもの…(来る前から分かっていたこと~w)
追記:
グルガオンが私には合わなさすぎてまたムンバイに引っ越しました。
グルガオンに1年間住んでみたが、私はグルガオンを好きにはなれなかった・・・
初めてインドで生活します!という人には住みやすい町だと思います!私には合わなかっただけ、、、。