(※本記事は旧ブログに2021年6月に掲載したものを再掲しています。)
ナマステ、インド在住(現在一時帰国中)のKome(@chankomeppy)です。もうすぐインドに戻ります。
一時帰国中はメヘンディ(ヘナタトゥー)をたくさんしたので、この1か月で描いたものをここで紹介します。
自分の作品をただただ見てほしいだけの記事ですw
▼目次はこちら (クリックして表示)
- はじめに: メヘンディーとは
- アラビック: お花モチーフ
- ムスリム: マスジッドモチーフ
- ウエスタン: 葉っぱモチーフ
- ワンポイント: お花のつぼみ
- モロッカン: ◇とお花のコンビネーション
- さいごに
はじめに: メヘンディーとは
メヘンディ(ヘナタトゥー)とは、中近東に自生するヘナという植物の葉を粉末にしたものに水やレモン汁、コーヒーや紅茶、油などを混ぜてペースト状にしたもの(ヘナペースト)で手や足に描くボディーアートのことだ。
ヘナは染料として何千年も前から使われており、あのクレオパトラが自身の体を装飾するためにヘナを愛用していたというのは有名である。自身の装飾のほか、魔除けや健康祈願などの目的でも施されてきたという。
地域によってデザインの傾向が異なり、モロッコなどの北アフリカでは幾何学的な模様、中東では植物をモチーフにしたアラビックな模様、インドやパキスタンでは極細線で描かれた細かい模様が好まれる。
金運・幸運をもたらすとされるヒンドゥー教の女神「ラクシュミー」がヘナを愛用していたと言われており、ラクシュミー神のご加護にあずかる目的でメヘンディ―が描かれるのだと聞いたことがある。
ヒンドゥー教徒の結婚式では花嫁の手足が細かい模様のメヘンディ―で埋め尽くされる。これは「花嫁に施されたヘナの色が濃いほど義母との関係が良くなる」「ヘナ新郎新婦の愛の強さを表す」などと考えられているためだ。 ヒンドゥー教徒の結婚式にいくとメヘンディ―職人がおり、参列者の女性たちはその場でメヘンディ―を施してもらえる。
都会のヒンドゥー教徒たちは日常的にメヘンディ―をする習慣がないようで、手にメヘンディ―をしていると「誰かの結婚式に行ったの?」とほぼ100%聞かれ、「自分で描いたのヨ」と言うと大変驚かれる。若い世代は自分でメヘンディ―を描けないという人も多い。
個人的には、ムスリム女性の方が日常的にメヘンディ―を楽しんでいるような印象がある。(私が個人的にそう思うだけで真相は不明)
というわけで、この1か月で描いたメヘンディ―の紹介(アピール)
アラビック: お花モチーフ
アラビックデザインはお花をモチーフにしたものが多く、模様ひとつひとつが大きくて大胆。インド模様のように肌を埋め尽くさないので描くのが楽である。
お花や花びらの模様には、幸せ・喜びという意味がある。
ムスリム: マスジッドモチーフ
マスジッド(モスク)の屋根のようなうにゅにゅした模様はムスリムデザインに多く見られるような気がする。三日月と星のモチーフも多い。
ムスリムデザインはパキスタニデザインとも呼ばれるが、インドにもムスリムはいるので私はムスリムデザインと呼ぶことにしている。(だからどうした)
インドデザインと似ているが、インド(ヒンドゥー教)ではよく使われる動物や人間をモチーフにしたものはない。
ウエスタン: 葉っぱモチーフ
メヘンディーではなくヘナタトゥーと呼ぶのがふさわしいデザイン。
ウエスタンスタイルの模様にはトラディショナル要素がほとんどなく、指輪やブレスレッドなどのハンドアクセサリーを模したデザインが中心である。外国人が好むデザインが圧倒的に多い。メヘンディが好きな外国人が考えるデザインなんだからそりゃーそうだ。
葉や
ワンポイント: お花のつぼみ
これもメヘンディ―というより完全にヘナタトゥーである。
お花のつぼみの模様には、新しい人生の始まりという意味がある。
モロッカン: ◇とお花のコンビネーション
先述の通りモロッカンデザインは幾何学模様であることが特徴で、◇(ダイヤモンドの形)がよく使われる。
直線やシンボルが多いことからどこかモダンな雰囲気が漂う。西洋(ウエスタン)と中東(アラビック)の影響も受けている。
幾何学模様には女性らしさや豊穣という意味があるそうだ。
さいごに
ちなみに、インドのデザインは難しすぎて私には描けず、、、デザインが細かすぎるし、動物モチーフなんかは絵心が試される。
私が描けるなかで唯一インドらしいデザインといえば、「ॐ(オーム)」を取り入れたデザインくらい。まだまだ修行が必要だ~。
日本ではまだまだメヘンディーは認知されておらず、タトゥーや入れ墨と間違われることが多い。スーパー銭湯の入口で確認されたり、MRIを撮る時に看護師さんに確認されたりした。
友人・知人も「カワイイ~」「スゴイ~」などと言ってはくれるが、内心どう思われているか分からないのが正直なところである。
海外旅行やエスニック好きな女性は本当にカワイイと思ってくれているようなのだが、人によっては「こいつインドぶってやがるwww」などと思われている可能性もなきにしもあらずでwww
まぁ、どう思われようが私は好きなのでこれからもメヘンディー続けますけどね。別に日本に住んでいるわけじゃないしw