ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。
ラダック旅行からムンバイに戻ってきてはや2週間が経過… 8月中に旅行記をまとめようと思ったのにもう9月だよー!旅行の思い出が薄れちまう前に、早いとこまとめようと思います!!
訪れた地域別に5回に分けてまとめる予定で、今回はその1、到着日のレー探索編。
- レー←この記事
- ヌブラ渓谷
- パンゴン・ツォ&上ラダック
- トレッキング(へミス国立公園)
- 下ラダック
▼前回の記事:ラダック旅行準備編。 indoyuruyuru.com
▼目次はこちら (クリックして表示)
レー到着
ヒマラヤの山々の中にあるレーの空港は午前着便のみ。ゆえに早朝発しかない。ムンバイからの直行便は朝7時半発だったので4時起き。出発前日は遠足の前日のようにふとんに入ってもなかなか眠れなかったのだが、旅行Highになっていたためアラームが鳴る前に目が覚めた。普段は絶対にお見送りなんてしてくれないゆき丸さんがお見送りしてくれるという奇跡が起き、後ろ髪を引かれながらも空港へ向かった。
ゆきちゃんはワイが数日間いなくなることを察したのかな、玄関までお見送りに来てくれました(いつもは来ない)
— 𝑪𝒉𝒂𝒏𓃠𝑲𝒐𝒎𝒆 (@chankomeppy) August 6, 2023
かまちと仲良くやってね。メイドさんと隣人の若夫婦にも愛想振りまいといてくれ。 pic.twitter.com/E9UUudcc6h
独立記念日が近かったので(出発日は8月7日、独立記念日は8月15日)、ムンバイ空港の柱がインド国旗カラーであるオレンジ・白・緑の三色で照らされていた。
飛行機に乗った瞬間に眠りにつき、「まもなく着陸態勢に入ります~」のアナウンスで目覚め、窓からこの景色が飛び込んできた!!!
スゲーーーー!
眼下に広がる、"なんかすごそうな山"。カトマンズに着陸するときの景色と同じくらいに感動した。
なんかすごそうな山々の景色がしばらく続いた後、徐々に緑広がりはじめ、町っぽくなってきたところで滑走路が見え、レーに到着。
空港に入ると、外国人ですよね?と呼び止められ、外国人到着時登録フォーム(フォームC)の記入を求められた。フォームCとは外国人がホテルに宿泊する際、宿のオーナーが政府に登録しなければいけないものなのだが、ラダックでは空港で全部済ますのだろうか。
ふと思い返してみると、ラダック滞在中の宿泊先のうち、レーのゲストハウス以外では一度もIDを見せていない。外国人としてのIDであるパスポート及びビザ、あるいはインド国内のIDであるアーダール、どちらも見せていない。
ILP(インナーラインパーミット)
ラダック初日の最重要ミッション、それはILP(インナーラインパーミット)の取得である。ILPとは、主に外国人(場所によってはインド人も)が国境周辺や辺鄙な場所などの「制限エリア」を訪れる際に事前またはその場で取得する必要があるもので、今回の旅程ではパキスタンとの停戦ラインに近いヌブラ渓谷と、中国ボーダーに近いパンゴンツォに行くためにILPが必要だった。
私のこれまでの経験から、ILPは旅行者本人が直接申請するものだと思いこんでいたが、ラダックでは旅行代理店さんに完全に丸投げできるんだねー、これは非常に楽だった。
私のすることは「代理店さんにパスポートを預けること」のみ。私の顔写真も必要ないし、私の署名も必要ない。なんて便利なんだ!!!
一緒に旅行した友人(ラダック旅行5回目!!)によると、昔は事務所に行って申請したことがあるとのこと。ラダックは外国人観光客が多いので、上記フォームCの件もそうだけど、もしかしたら外国人が旅行しやすいように色々カイゼンしてくれてるのかなー、と思ったり。だとしたら、ラダックはなんていい場所なんでしょう!
休息:標高3500mに体を慣らす
標高差に体を慣らすため、到着初日は十分に休息するよう旅行代理店に言われた。レーの標高は3500m超、富士山の頂上の高さが3778mなので、レーの標高は富士山9合目みたいなもん。いきなり飛行機で富士山の9合目まで行くようなもんだと考えると、結構エグイ。
X(ツイッター)で高山病予防の薬(ダイアモックス)について教えていただいたので前日から服用していたが、それでもレー到着後数時間は心臓が締め付けられるような圧迫感、そしていつもよりも鼓動が早いような感覚があり、宿で数時間まったり過ごした。
昼食:チベット料理
心臓がすこし落ち着いてきたところで遅めの昼食にでかけた。Googleマップの口コミが高くガイドブックでもオススメされていたチベタンキッチンへ。
チベット料理の味付けが日本人の味覚に合うことに加え、きっと素材がいいのだろう、今まで食べたチベット料理(ダラムサラ、ダージリン、シッキム、スピティ、マジュヌカティラ(デリーのチベット難民居住区))の中で圧倒的に一番美味しかった。
チベタン料理のレベルが高くてびっくりした。こんなに美味しいモモ、食べたことないんだが🥟マトン入り揚げパンは後味がジンギスカンで、羊肉なんだとわかったよ🐑ベジトゥクパは体に染み渡った。野菜はシャキシャキ!食べ物に感動するラダック一日目。 pic.twitter.com/9E2GzRLGPy
— 𝑪𝒉𝒂𝒏𓃠𝑲𝒐𝒎𝒆 (@chankomeppy) August 7, 2023
▼お店の場所
レー探索
メインバザール
昼食後は町の中心であるメインバザールとその周辺を探索。現地の建築様式の建物がずらりと並び、タルチョー(チベットの5色の旗)がなびいていて異国感むんむん!完全にインドの中の異国や!
▼ちなみに、こちらが130年前のメインバザール。木、なくなっとる!
メインバザールは歩行者天国であり、イッヌ天国でもあった。イッヌがあちこちに落ちていた。
イッヌ、たくさん落ちてた pic.twitter.com/pMCoecSmsx
— 𝑪𝒉𝒂𝒏𓃠𝑲𝒐𝒎𝒆 (@chankomeppy) August 7, 2023
ジャマーマスジッド
メインバザールにあるモスクは、ラダックで最も古いモスクの一つで、17世紀にラダックのナムギョル王がムガール帝国第6代皇帝のアウラングゼーブと協定を結んだ際に、そのシンボルとして建てられたものだそう。そのわりにはずいぶん新しいのねぇ?と思ったが、数年前に立て替えられたようだ。
立て替え前のモスクは、インド各地で見られるようなドーム型のTHE★モスク🕌だったみたい(以下写真参照)。写真からはモスクだけでなくその周辺の建物もかなり進化してるのが分かる。辺境の地方都市から一大観光都市へ急変中なのかな?
モスクの窓枠や扉には美しくて複雑な彫刻が施されていた。美しすぎてずーーっと眺めていられるレベル。
外観だけではなくインテリアも非常に凝っており、天井はカシミールで見たことがあるデザイン、柱上部のペイントの色使いはチベット的な印象、絨毯はイランあたりのパターンと似ているような気がした。周辺地域や国からの多様な文化の影響を受けたラダックならではの唯一無二のインテリアで、それぞれが見事に調和しているのが大変素晴らしかった。
モスクのすぐ近くの小道には、カシミールのパン屋さんが何軒もあったよ🍞
旧市街~王宮
モスクの真横には旧市街の古民家へ続く小道があり、イッヌに「こっちにおいで」と言われたような気がしたので付いて行ってみることにした。
しかし!私たちを待ち受けていたのは上り坂!
到着初日ゆえ高所に順応できておらず息があがりまくる私とは対照的に、イッヌはスイスイと階段をのぼっていき、見失ってしまった…
ゼェゼェいいながらも、なんとか目的地に到着。ここに住んでいて毎日この階段を上り下りしている地元住民のタフさといったら!観光客向けの案内板があったので一応観光スポットのようだが、私たち以外には欧米人老夫婦が一組いるだけだった。老夫婦もタフぅー!!!!!
レー王宮がすぐそこにあったので、せっかくなので岩を登って王宮まで行ってみることにした。私達もなんだかんだ言ってなかなかタフかもしれない。上からは、先ほどまでいたメインバザールを含むレー中心部がよ~く見えた。山+市街地の組み合わせが、ちょっと富山みたいだなって思ったヨ。
絨毯屋
メインバザールから一本外れた通りに絨毯屋さんの一角があった。その中でみつけたのがコレ↓
チベット感が溢れててカワイイー!!!サイズも小さいしお土産にいいかも?と小さい正方形のサイズの絨毯が欲しいと伝えるとこれは正方形2つと長方形1つ、合計3つで1セットだから単品では売れないと…
どうして単品で売ってくれないの?なぁぜなぁぜ?
これは小さいマットではなく、車のシートだった。正方形2つは運転席と助手席用、長方形1つは後方座席用。なるほどねー!自家用車を持っていないので断念。
他に小さいマットはないかと探したが、最も小さいのでこのサイズ↓
横幅、シングルベッドくらいある。これはリビングの座椅子に敷く用のマット。色味もデザインも可愛くて欲しいと思ったが、旅先で購入したマットやラグが他にもある(そして使わずに箪笥の肥やしになっている)ことを思い出し、なんとか踏みとどまることに成功した。旅先でマットやラグを欲しくなり、買ったら買ったで使わずに箪笥の肥やしになるこの症状に名前を付けたい。旅先でこの症状が出る人、私以外にもいるでしょう、絶対。
お花がいっぱい
レーを歩いていて気付いたのが、町中のあちこちにお花があること。家の前や広場にお花が植えられ、町を彩っていた。こんなに町中にお花がたくさんあるインドの都市は、私の知る限りガントック(シッキムの州都)のみだ。自分の家の中だけではなく、他の人にも見えるところにお花を置いてくれる、そういう感性が他の都市とは違うよね…
ちなみに、芥子(けし)の実も生えていた。この丸い果実からとれる液はアヘンの原料になる。広場に生えていたので自生…かな…?インドは合法な医療目的のアヘン生産量世界一とのことなので、どこに生えててもおかしくない?にしても、広場には生えないよね?麻薬成分のない品種なのかも。
夕食:ワズワン屋
初日の夕飯はどうしようかと思っていたとき、「ワズーワン」とかかれた看板が目に入った。ワズワーンとはカシミール地方で食べられるお肉のセット料理。ラダックは2019年までジャンムーカシミール州の一部であったことから、メインバザールにはカシミールのアイテムを取り扱うお土産屋さんが多数あり、カシミールをちょっと思い出していたので、その看板を見た瞬間ワズワーンを食べたくて食べたくてしょうがなくなった。
もう、誰がどう見たって「いかにも観光客向け」な感じである。インド各地の観光地にあるパンジャーブ料理屋さんなみに「いかにも」感が漂っている。
店名に「ワズワーン」とあるのでワズワーンのセットがあるのかと思いきや単品しかなく、カシミール料理専門店かと思いきやメニューのほとんどはパンジャーブ料理とムガール料理でカシミール料理は数品しかない、というオチ!
単品カシミリ料理で腹を膨らませたあとはゲストハウスに戻って次の日の準備。レストランからゲストハウスまで戻る際にメインバザールを通ったが、夜も大変賑わっていた。地方都市の夜は店じまいが早いイメージだが、さすが急速に発展する大観光都市ですな!夜はまだまだこれからだぜ~というような勢いがあったわ。
その2(ヌブラ渓谷編)につづく
というわけで、ラダック到着初日はチベット料理とレー探索を満喫ー。「到着初日は何もすることない!」と聞いていたが、町も文化も食事も完全に異国なので何もしなくても、ただ息をするだけでも楽しめると思ったよ。
町がコンパクトなので徒歩であちこち回りやすいし、メインバザールのすぐそばの宿にしたので徒歩圏内になんでもあったのも便利だったかな!
次はヌブラ渓谷だーーーー!
つづく。